
最近ビジネス業界で注目されている「アート思考」
アート思考の他に「デザイン思考」や「ロジカル思考」なども注目がされていますが、それが一体どんなもので、なぜ注目されているのかをよく分かっていない方も多いのではないでしょうか?
アート思考を身に付ければ、ビジネスにおいても自由な発想が出来るようになります。
なので今回はその「アート思考」について詳しく解説をし、またそのアート思考をビジネスに応用する5つの方法についてご説明していきます!
「デザイン思考に関する記事はコチラ↓」
そもそもアート思考とは?

アート思考とは、アーティスト(芸術家)が作品を生み出す時における考え方、思考方法です。
このアーティスト的な考え方が身体や心の健康や幸福度、ビジネスに大きく関係があるとして近年ビジネス業界で大注目を浴びています。
結論から言うと、アート思考とは
「自分なりの考え方を重視する」ということ。
ざっくり言うと、「芸術家の様な発想で今までに無かった全く新しいモノを生み出そう!」ってな感じです。
事実に対して、「自分はどう思うのか」→「そしてそれはなぜそう思うのか」と言うふうに考えを掘り下げていくことです。
アート思考では、自分自身がどう思っているかが非常に大切です。
「正解は何か」→「自分はどう思ったか」
「正しい答え」→「自分なりの答え」
自分以外の価値観ではなく自分自身の価値観にもとづいて何度も考え、自分なりの答えを出して、まだ誰も見たことがない未来を作りだすことが目的です。
特に今の時代では、経済や社会、政治、技術の変化により先の時代を予想することがすごく難しい状況にあります。
そんな中でこれまでの常識にとらわれない全く新しい未来・ビジョンを作る為の思考法としてこの「アート思考」が注目を浴びているというわけです。

「アート思考」では、結果よりもその結果にたどり着くまで考え方が大事だったりもします!
アート思考をビジネスに応用する5つのステップ

ここからはそんな「アート思考」をビジネス応用するための5つのステップを紹介していきます。
以下の5つのステップを実践して、「アート思考」を応用していきましょう!
①:発見
➁:調査
③:開発
④:創出
⑤:意味づけ
ステップ①:発見
まずは自分自身の興味や感性にもとづいて、「美しい」「面白い」「価値がある」と感じるものを見つけてみましょう!
アート思考では、自分がどう思ったかを起点に物事を考える事が重要。
例えば自分の趣味が「釣り」で、「エサを変えれば釣れる魚も変わる」というところに面白さを感じているとします。
この段階では、それがビジネスに繋げられるかを気にする必要はありません。
あなたがビジネスで「リモートワークではやる気が出なくて生産性が上がらない」という問題を解決しなければならなくなった場合、アート思考では「もしかしたら自分が感じる”釣り”の面白さをビジネスにも活かせるのでは?」と思うところから始めていきます。
ステップ②:調査
次はステップ①で発見した自分の価値観について、「その着眼点はありきたりではないか?」というところを検証していきます。
画期的なアイデアを実現するためには、似たようなモノが無いかどうかを確かめることが必須条件になります。
もしも似たようなモノがある場合、二番煎じではなくあくまでもオリジナルなアイデアを発展させなければ駄目です。
先ほどの例でいえば、仕事の生産性を上げるために「釣り」の仕組みが使われているケースがあるかどうかを探してみます。
釣りとビジネスの構造は似てるという考え方はあったものの、具体的に釣りの要素をビジネスに応用しているケースはありませんでした。
なので、「エサを変えると釣れる魚も変わる」という要素をビジネスに使うというのは自分オリジナルのものだと判断が出来ますね。
ステップ③:開発

そして次に自分の着眼点をビジネスに応用していくにあたって、事業やサービスが完全オリジナルなモノになるように更に検証・検討をしていきます。
アート思考においては今までの常識にとらわれずに、まだ誰も見たことの無い未来を描くことが求められます。
すでにあるモノではなく、全く新しいビジョンが必要です。
ステップ②を参考に、自分のアイデアを具体的に広げていきましょう。
釣りの「エサを変えれば釣れる魚も変わる」要素を「リモートワークでやる気を出して生産性を上げる」ための具体的な方法に当てはめて考えていきます。
たとえば釣りでは、
どの時間帯で
どんな場所で
どのエサを使えば
どんな魚が釣れるのか。
というデータを集める必要があります。
こうしたデータを集める方法は、「リモートワークで生産性を上げる」という事に応用が出来そうですね。
ステップ④:創出
そして次はそれらを実際のビジネスプランに当てはめて考えていきます。
ここまでで出したアイデアのイメージをもっと膨らませ具体的な内容へと落とし込んでいきましょう!
先ほどの例でいえば、「リモートワークでの時間帯別の仕事の進み具合を数値にしたデータ」と「時間帯別のやる気を点数にしたデータ」を集めてみます。
そして、その2つを掛け合わせた「総合点」の高い時間帯に仕事をしてみるという新しいシステムが生まれます。
最初にも書いたように、「アート思考」においては「正しい答え」<「自分なりの答え」が最も大事です。
先ほどのシステムで言えば、「仕事の進み具合の数値とやる気の点数をかけた総合点で判断する」というという事です。

最初から完璧なビジネスプランを作る必要はないので、まずは1つの形にすることを目標にしていきましょう!
ステップ⑤:意味づけ
最後のステップでは、自分のオリジナルプランを他の人が評価できるようにするために意味を言語化していきます!
これまでのステップで出した内容や目的を、分かりやすい言葉に変えて他の人から意見を貰いましょう!
例えば今回の例で言えば、次のように言語化できます。
「リモートワークという働き方でも生産性を落とさないようにする為に、働く時間帯に注目をして仕事の効率化をはかります。」
「具体的には時間帯別に仕事の進み具合を数値にしたデータ➀と、時間帯別の仕事に対するやる気を点数にしたデータ➁をかけあわせ、高い数値を出した時間帯を中心に仕事を行えばリモートワークでも生産性を落とさずに仕事が出来ます。」
という感じです。
また、このプランに対して
▪「時間帯よりも仕事内容に注目するべき」
▪「そもそもリモートワークを辞めれば?」
なんて言う意見をもらうかもしれません。
そしてその他の人からの意見を受けて、新しい気付きを得ることによって自分の価値観を見直すきっかけになるという事です。

色んな意見に耳を傾けて、自分のオリジナルプランをもっともっとアップデートしていきましょう!
アート思考の身に着に着け方

ハッキリ言います。
そんなものはありません。。。笑
そもそもアート思考はアートを鑑賞する時と同じように、自分自身の「考える過程」を大事にするという行為です。
多くの人は自分で何も考えずに「やり方を知りたい」と考えがちですが、アート思考はそういった単純なものではなく、「自分自身で見て・考えて・自分が信じる道を行く」というモノです。
とは言ってもそれでは冷たすぎると思うので、1つだけ。
それは、「メモを取る」という事です。
自分が思った事・感じた事・感情・気づき。などなどをメモに残す事です。
そうすることで、いつ・どこで・どんなことを思ったかを把握する事が出来ます。
例えば僕が美術館に行って絵を見た時には、
▪自分はどう思ったか
▪作者はどういう想いで書いたのか
▪美術館はなぜこの絵を飾っているのか
▪周りの人はどんな想いで鑑賞しているのか
などを全てノートにまとめています。
そして全ての作品を見終わった後に、内容をまとめて整理します。
自分の感想以外は全て僕の妄想ですが、考える事に意味があります。
これは絵に限らず全ての物事に応用できるものなので参考までに。
どうも!しゅんすけです!
今回は最近何かと話題の「アート思考」について解説していくよ!